十三夜 きもの日記

四季折々のきもの生活 おぼえがき

Author: 雨龍

ときおり気ままに和生活。きもの、花、茶の湯(裏千家)、古典芸能鑑賞のことなどを綴っています。


濁水に棲む、角も爪もない小さな小さな龍が雨龍です。水に棲むこと五千年、やっと竜巻をおこして空に昇れるようになる そうですが、、、。


五千年後の地球が、生物が暮らせる星でありますように。

謹賀新年(2013年)

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みなさま、新年あけましておめでとうございます。

今年は癸巳(みずのとみ)の年。
癸は十干(甲乙丙・・・癸)の最後の年で、一世代十年の秩序の残滓が(力ずくで)まっさらに壊される年。そして、十二支(子丑・・辰巳・・・亥)の六番目の巳は胎児の形で、脱皮する蛇のイメージとも重なる、再生の年なのだそうです。

癸巳破魔矢1


名古屋は元旦から穏やかな陽がさしていますが、癸巳の今年はそんな穏やかな一年ではいられないのかもしれません。
私自身も、古い皮を捨てて、新たな始まりに向けた胎動の年にしたいものだと思っています。もう若くはないのですが、だからこそなのか、自分に残された時間の大切さを考えるこのごろです。

ブログもまた、折々に綴っていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。


癸巳破魔矢2

これは元旦にお参りした熱田神宮の破魔矢です。白蛇が可愛いです。
すごい人・人・人で、鳥居から本殿までの何ヵ所かに警察官が並び、行列の整理をしていました。本殿前には賽銭箱の代わりに大きな白い布が敷かれていましたが、投げ込まれるお賽銭は小銭ばかりで、そんなところにも世相を見る思いがしました。むかし大学生の頃、よく巫女さんのアルバイトをしたのですが、あのころはお賽銭に結構な数のお札が混じっていて、一万円札も少なくなかったことを覚えています。

経済の一つの要素は人々の「気持ちの持ちよう」 - というわけで、奮発してお札を供えました。
といっても千円札、、、小さく、つましく、ささやかですが、今の私の「大きな気持ち」です^^


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三つ人形

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三つ人形(みつにんぎょう)は、三人の子供が後ろ向きに手をつないで輪になったかたち。代表的な蓋置のひとつです。先日、とても愛嬌のある三つ人形を見つけてしまいました。

121210_三つ人形蓋置4

ね、こんなに表情のある唐子(からこ)、そうそういないでしょう?
他の二人もそれぞれに、思わず見入ってしまう表情をしています。

三つ人形の蓋置は、もとは中国の文房具だったそうです。資料によって、筆を置く筆架(ひっか)、すりかけの墨をたてかける墨台(ぼくだい)、ないし文鎮(ぶんちん)と諸説ありました。いずれにしても、日本に入ってきてから、茶の湯の釜の蓋を置く用途に転用されたそうです。
墨台にしては墨が安定しないので、筆架かなと思っていたら、丸型の墨を置いたものだろうとの説を読みました。ナルホド!私は小さな長方形の墨しか使ったことがありませんが、墨には色々な形があるのですね。そういえば、中国の墨=唐墨(からすみ)を写した、丸く薄い香合を拝見したことがあります。黒檀に緻密な絵が浮き彫りにされたものでした。
書をなさる方々、この三つ人形、何だったと思われますか?

この蓋置は唐銅製です。かなり古そうですが、昔中国で作られたもの=唐物(からもの)なのか、日本でそれを写して蓋置として造られたものかは、わかりません。でも、誰かがかつて、この上に円盤のような墨を置いたかもしれないと思うと、ちょっと笑ってしまいます。


三つ人形は、金属製のものでも、陶製のものでも、たいてい一人だけ帯の上から羽織りを着ています。蓋置としては、その子を前にするのが習いです。

121210_三つ人形蓋置5

正面の唐子は、大人びたまじめな顔をしていますね。



Happy Birthday !

Posted by 雨龍 on   2 comments

弟へ

誕生日おめでとう!

HappyBirthday.jpg

日本の樹と山を守る仕事を選んだきみは、本当にいい選択をしたね。
学生時代から今まで日本中の森を歩いてきた、それってすごいことだなぁと、かなり遅ればせながら誇りに思います。

身体を大事にして、いい仕事と、幸せな暮らしを、してください。