十三夜 きもの日記

四季折々のきもの生活 おぼえがき

Author: 雨龍

ときおり気ままに和生活。きもの、花、茶の湯(裏千家)、古典芸能鑑賞のことなどを綴っています。


濁水に棲む、角も爪もない小さな小さな龍が雨龍です。水に棲むこと五千年、やっと竜巻をおこして空に昇れるようになる そうですが、、、。


五千年後の地球が、生物が暮らせる星でありますように。

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友禅の訪問着でつくったビルマ服

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前回につづき、昨年はじめに訪れたミャンマー・シャン州での、知り合いの結婚式について。

中国系の新婦の家での結婚式と披露宴から一日おいて、シャン族の新郎の家で結婚式がありました。

仏壇の前に机を置き、式で使う花や聖水をしつらえて、むこうには新郎の親御さんや年長の親戚の方々が座りました。
手前に正座しているのが新郎新婦、今日はふたりともシャンの民族衣装です。
立っているのは町の顔役の方。式の進行役でもあり、結婚の立会人でもあります。

シャンの結婚式1


シャン族にかぎらずミャンマーの仏教徒の方々は、仏像を拝むのと同じとても丁寧な所作で、お坊さんに対してまた親や年長者に対して、折に触れて礼を尽くします。結婚式も、新郎新婦の深い三礼からはじまりました。

そして

 ・・・ 中略 ・・・ 

最後に(笑)、
重ねたふたりの親指を、親戚の方々が糸で縛っていきます。
ロマンチックだわ (#^.^#)

シャンの結婚式2


いつもとても仲の良いふたり。
家の前で記念写真です。

シャンの結婚式の装い1


今日は、シャンの男性の衣装に注目してみましょうか。

下の写真は、新郎といとこの男の子たち。
ゆったりとしたズボンが、ちょっとワイルドでいい感じ。

シャンの結婚式の装い2


私は、この万寿菊の柄の訪問着を着ました!
ビルマ風のデザインで。

シャンの結婚式の装い3の友禅


どうでしょう?

シャンの結婚式の装い3

この服、ミャンマーのビルマの方にも、シャンの方にも、中国系の方にも、いろいろな民族の方々にけっこう好評でした。

みなさんのゴールド好きを再確認 (^o^)/


シャンの結婚式3

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ヤシラミ織の琉球紬でつくったシャン服

Posted by 雨龍 on   0 comments

もう一年ちかく前のことになりますが、ミャンマー・シャン州出身の友人と一緒に、彼女の弟さんの結婚式に出席しました。シャン州というのはミャンマーの東北部にある州で、北は中国雲南州、東はラオス、南はタイに国境を接しています。

中国系の新婦の家で結婚式と披露宴を行った翌々日、今度はシャン族の新郎の家で二度目の結婚式と披露宴。ふたつの伝統的な式を経験することができてとても幸運でした。

まずは新婦宅での結婚式から。
式を終えて、居間の祭壇の前に立つ新郎新婦。洋装なんですね。

ミャンマー中国式披露宴1

一昨年、茶摘みと釜炒り茶づくりを教えてくれた二人です。

ミャンマー・シャン州で茶摘み
ミャンマーで緑茶づくり


こちらの写真は、お色直しのあとに一緒に撮ったもの。
家の庭にも玄関前の道にもたくさんのテーブルが並び、お祝いに訪れた近所の人たちに豪勢な料理がふるまわれました。

ミャンマー中国式披露宴2

私が着ているのは、シャン風(タイ風?)デザインのツーピース。友人がネットで見つけてくれたファッション写真をもとに、ミャンマー最大の都市ヤンゴンのお店で仕立ててもらいました。

このカシュクール風の打ち合わせがタイやシャンのテイストです。
ミャンマー東北部を中心に、雲南省やタイ北部にも住むシャン族(Shan; Tai)は、タイのタイ族(Thai)と、文化的・言語的に近しい民族。両者の民族衣装は、シャンの友人に言わせると違うのだそうですが、その違いが私にはまだよくわからないので、シャン風(タイ風)と並列で書いています。わかる方がいらっしゃったら、教えてください~。


生地は、手持ちの反物から、ヤシラミ織の琉球紬を選びました。
刺繍の襟は、ヤンゴンのお店にお任せしたところ、色や柄をデザインして別注してくださいました。

ヤシラミ織のタイ服


最後の写真は、友人とその親戚、近所の人たち。
ミャンマー国内のさまざまな民族の衣装は、形は似たような巻きスカートが多いのですが、布の模様や色、それに上着のデザインが民族それぞれに異なるそうです。シャンの服は、スカートの上部から中央部に体を取り巻くように模様があるのが特徴でしょうか。
中央の友人と左の親戚三人のドレスは、バンコクで仕立てたもので、上着はちょっと現代タイ風なのだそうです。

シャン服・タイ服の参列客


次回は、友禅で作ったビルマ風ツーピースを載せたいと思います。

扇の要(おおぎのかなめ)

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新年あけましておめでとうございます。
この年末年始は、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

私は旧年最後の土曜日、国立能楽堂で狂言と玉すだれの競演を観ました。
こう聞くと、えっ!?と驚かれる方もいらっしゃるのでは?
私などは・・・

玉すだれって、、、南京玉すだれとかいう?
すだれに玉がついてるの? (← ちがいます)
あ、柳の枝に紅白の餅玉がついているお正月のアレか!? (← まったくちがいます)
それがお能と何の関係が?

… と、とんちんかんなことを考えて能舞台を見ておりましたら、

なんということでしょう。
左手の幕が上がりその向こうから現れたのは、お祭り姿のいなせな一団。それが大挙して橋掛り(はしがかり)を進んでくるではありませんか。手にしたすだれを シャッ シャッー とさまざまな形に変えていくさまに、はじめて玉すだれを見た東北生まれの私は、すっかり目も心を奪われてしまったのでした。

見事な玉すだれを披露してくださったのは、「大江戸玉すだれ」の佃川(つくだがわ)一門。なるほど、玉すだれって、物売りや大道芸として江戸の大衆に親しまれた伝統芸能のことだったのですね。

玉狂ポスター

そして狂言は、十四世・野村又三郎一門の「附子(ぶす)」。
「この桶には近づくな。中に入っている附子は猛毒。周りの空気を浴びただけでも死んでしまうぞ。」と主(あるじ)に言われた太郎冠者(たろうかじゃ)と次郎冠者(じろうかじゃ)。主の留守中、怖いもの見たさで蓋を開けます。猛毒のはずの附子は、不思議なことになんともおいしそう。こわごわ舐めてみると、とっても甘い。この附子、当時めずらしい砂糖だったのです。つい一舐め、そしてもう一舐め。ついには一粒残らず平らげてしまった二人は、帰ってきた主に ・・・ (以下略:ご想像ください^^) ・・・ という笑い話。


実は私、主催のNPO法人「せんす」のお手伝いで会場の準備や受付をしておりました。
本番は拝見できなかったのですが、笑いの絶えない3時間だったそうです。
まさに「室町の笑い、江戸の洒落」。帰られる観客の方々も打ち上げでの出演者の方々も、ずっと笑っていらして、しあわせな時間は夜まで続きました。


そんな日の装いは、「せんす」にちなんで扇子をちりばめた羽織。

扇子文様の羽織1

きものは誉田屋さんの色無地。
帯は八稜華紋のすくい織。
扇の骨のフーシャピンクがとてもよい差し色になり、模様も色も盛りだくさんな全体を引き締めているので、羽織裏、羽織紐、そして帯締め帯揚げは色味の薄いものに。

扇子文様の羽織2


扇の骨が集まる部分を、扇の要(かなめ)と呼ぶそうです。
室町の能狂言と、江戸の玉すだれを、平成の能舞台にあげてしまう。模様も色も、意外性も笑いも、盛りだくさんなこの前代未聞の企画をたばねて一枚の扇絵として開いて見せてくださったのは、NPO法人せんすの方々です。

その要は、観世流シテ方能楽師の橋岡佐喜男氏、そして奥様の直美さん。
暗い世相をしばし笑い飛ばしてくれた「玉狂」の企画、どうもありがとうございました。


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